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性感染症
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 排尿時の痛みや違和感、むずがゆさ
- 性器からの分泌物の増加や異常な臭い
- 性器周辺のかゆみや灼熱感
- 性器やその周辺のイボ、水疱、しこり
- 手足や体の発疹(特にバラ色の小さな発疹)
- 下腹部の痛み
- のどの違和感
- 鼠径部のリンパ節の腫れ
- おりものの変化や増加
性感染症とは

性感染症は、性行為によって感染する病気の総称です。重要な注意点として、性器の接触だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも感染し、唾液での接触でも感染する可能性があります。また、症状が乏しいことも多く、同時に複数の病気に感染していることもあります。感染したまま放置すると、不妊や流産、早産の原因となることや、さまざまな合併症を引き起こすことがあります。特に妊婦の場合、胎児や産まれた赤ちゃんへ感染が広がる可能性があり注意が必要です。
主な性感染症と特徴
クラミジア感染症
感染から1~3週間で発症する最も一般的な性感染症です。男性は排尿時の痛みや尿道のむずがゆさ、女性はおりものの増加や腹痛が特徴ですが、症状がないことも多くあります。近年は咽頭感染も増加傾向です。放置すると不妊の原因となることがあります。
淋菌感染症(淋病)
感染から2~7日で発症します。男性は排尿時の強い痛みや膿の排出が特徴的ですが、女性は自覚症状が少ないことが多いです。近年は抗生剤への耐性が問題となっており、適切な治療が重要です。
非クラミジア性非淋菌性尿道炎
感染から1~5週間程度で発症します。クラミジアや淋菌が原因ではない尿道炎で、マイコプラズマやウレアプラズマという細菌が原因とされています。症状はクラミジア感染症と似ており、排尿時の違和感やおりものの増加がみられますが、症状が軽度のことも多いのが特徴です。
梅毒
近年増加傾向にある感染症です。梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という菌が粘膜や皮膚の小さな傷から感染し発症します。感染から症状が出るまでの潜伏期間は約1~3ヶ月です。適切な抗菌薬治療で完治が可能ですが、早期発見・早期治療が重要です。
第1期(感染から1ヶ月) | 性器に痛みのないしこりや腫瘍が出現 |
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第2期(感染から3ヶ月) | 全身にバラ疹と呼ばれる発疹が出現 |
第3期(感染から 3年) | 皮膚や筋肉にゴム腫が出現 |
第4期(感染から10年) | 神経や血管まで影響が及ぶ |
性器ヘルペス
感染から3日~1週間で発症し、性器に小さな水疱が多発して痛みとかゆみを伴います。一度感染すると完治は難しく、免疫力低下時に再発することがあります。再発前には特徴的な違和感があり、予防的な治療も可能です。
尖圭コンジローマ
感染から1ヶ月~1年でHPVによる性器周辺のイボが出現します。痛みやかゆみはほとんどありませんが、放置すると徐々に大きくなります。当クリニックでは軟膏治療で効果が不十分な場合、局所麻酔下での切除も可能です。
トリコモナス感染症
感染から1週間~1ヶ月で発症します。女性は外陰部のかゆみや灼熱感、おりものの増加や悪臭が特徴的です。性行為以外にも、下着、タオル、便器、浴槽などからも感染する可能性があります。
検査・診断について
検査は保険診療で実施可能です。
主な検査費用(3割負担の場合)
淋菌・クラミジア同時検査 | 約1,200円 |
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2箇所同時検査(尿と咽頭など) | 約4,500円 |
性感染症採血セット | 約1,000円 |
トリコモナス/マイコプラズマ検査 | 約1,500円 |
検査の結果
結果は、淋菌・クラミジアで約3日、梅毒は1~2日、HIVは1週間程度で判明します。
おはな泌尿器クリニックの性感染症治療と予防

当クリニックではプライバシーに配慮した環境で、迅速な検査と適切な治療をご提供しています。パートナーと一緒の受診も可能です。わずかな症状や不安でも、お気軽にご相談ください。
性感染症治療
当クリニックでは、性感染症の治療は次のとおりです。薬剤耐性菌へも考慮して、その方に合わせた治療をおこなっています。
感染症名 | 治療方法 | 注意点 |
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クラミジア | 内服薬による治療 |
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淋病 | 注射薬による治療 |
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非クラミジア性非淋菌性尿道炎 | 抗菌薬による治療 |
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梅毒 | ペニシリン製剤の内服治療 |
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性器ヘルペス | 抗ウイルス薬による治療 |
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尖圭コンジローマ | ベセルナクリーム塗布 電気メスでの切除・焼灼 |
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トリコモナス | 内服薬による治療 |
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※表は左右にスクロールして確認することができます。
性感染症予防の注意ポイント
- 性感染症予防の基本はコンドームの正しい使用ですが、これだけでは完全な予防はできません。清潔な性行為を心がけ、性行為前の排尿・排便を済ませること、異常を感じたら早めに受診することも重要です。
- 治療はパートナーと同時に受けることが重要で、片方だけの治療では感染を繰り返す可能性があります。
- 一度治療を始めたら最後まで完了することが大切です。治療終了後も再検査で完治を確認する必要があります。