前立腺疾患

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前立腺疾患

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 尿が勢いよく出ない、尿線が細い
  • 尿が途切れやすい
  • 頻繁にトイレに行く(特に夜間)
  • 力を入れないと尿が出ない
  • 残尿感がある
  • 排尿時や排尿後の痛み
  • 急に尿意を催す
  • 下腹部や会陰部の不快感や痛み
  • 38度以上の発熱と倦怠感
  • 射精時や射精後の痛み
  • 血尿や血精液
  • 腰痛や骨盤部の痛み

前立腺の構造と働き

前立腺の構造と働き

前立腺は膀胱のすぐ下にある臓器で、直腸と恥骨の間に位置し、尿道を取り囲んでいます。成人男性での正常な大きさはクルミ程度(約4cm×3cm)で、みかんのような層構造をしています。その中心を尿道が通り、精子の通り道である精管も前立腺内部で尿道と合流します。

前立腺には二つの重要な役割
  • 精子の活動を助ける前立腺液の分泌で、この液には精子の運動能力を高める栄養素が含まれ、精子が酸性の膣内で生き残るのをサポートします。
  • 排尿のコントロールで、射精時に尿道を閉じることで尿と精液が混ざるのを防いでいます。

前立腺肥大症

前立腺肥大症は、前立腺疾患の中で最も頻度の高い病気です。前立腺が肥大することで尿道を圧迫し、様々な排尿障害が生じます。正常なクルミサイズから、肥大するとみかんや卵程度まで大きくなることもあります。
近年では、生活習慣病と前立腺肥大症の相関が報告されており、単なる加齢だけでなく、生活習慣の改善も重要とされています。

診断

問診と尿検査・超音波検査を行います。また、前立腺がんとの鑑別のためPSA検査も実施し、残尿測定・尿流量測定で排尿状態を評価します。PSAが高値の時や前立腺をより詳しくチェックするときはMRI検査の追加が望まれます。

治療

治療は症状の程度により、薬物療法、手術療法を選択します。

前立腺がん

前立腺がんは60歳以上の男性で最も多いがんの一つで、泌尿器系のがんの中で近年最も増加傾向にあります。かなり進行するまで症状が現れないことが多く、早期発見のためには検診が重要です。
特に家族歴のある方は要注意です。父親や兄弟に前立腺がん患者がいる場合はリスクが2倍、2人以上いる場合は5〜11倍に上昇します。また、高齢や食事の欧米化(赤身肉や乳製品の多量摂取)もリスク要因となります。

診断

PSA検査を中心に、直腸診、超音波検査、MRI検査をおこない、必要に応じて前立腺生検を実施します。転移の確認には、CT、MRI、骨シンチグラフィーなどを用います。近くのリンパ節や骨に転移しやすく、進行すると肺や肝臓への転移も見られます。

前立腺がんは早期発見・早期治療により治癒が望める病気、50歳を超えたら年1回のPSA検診をおすすめします

治療

治療は進行度に応じて、手術療法、放射線療法、ホルモン療法、化学療法を組み合わせておこないます。

前立腺炎

急性前立腺炎

主に大腸菌などの細菌が尿道から侵入して発症しますが、血液やリンパ液からの感染もあります。38度以上の発熱、排尿障害、下腹部痛などの急性症状が出現し、急激に悪化すると敗血症を併発する危険もあるため、早期治療が重要です。
診断は尿検査で細菌感染を確認し、抗生物質による治療をおこないます。重症例では入院治療が必要となることもあります。

慢性前立腺炎

働き盛りの20~40代、特に長時間座位姿勢を取る人に多い傾向があります。会陰部の不快感、排尿時や射精時の痛み、血精液などの症状が現れ、改善までに数か月かかることもあります。治療には生薬、漢方薬、抗炎症剤などの薬物療法をおこないます。

おはな泌尿器クリニックでの診療について

おはな泌尿器クリニックでの診療について

当クリニックでは泌尿器科専門医による丁寧な診察をおこない、最新の検査・治療機器を完備しています。前立腺疾患はデリケートな症状を伴うことが多いため、男女別の待合室と完全個室の診察室を設け、プライバシーに最大限配慮した診療環境を整えています。症状でお悩みの方、特に前立腺がんの家族歴がある方や50歳以上の方は、お早めにご相談ください。患者さまの状態に応じた最適な検査・治療プランをご提案いたします。

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