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腎細胞がん
こんな症状がみられませんか?
- 痛みを伴わない血尿
- 背中・腰の痛み
- 腹部のしこり
- 足のむくみ
- 食欲不振、吐き気
- 便秘
- おなかの痛み
- 全身倦怠感
- 発熱
腎細胞がんとは

腎臓には大きく分けて2つの部分に分かれています。尿を作る部分(腎実質)と尿が集まり流れていく部分(腎盂)です。腎細胞がんは、尿を作る部分から発生する悪性腫瘍です。同じ腎臓のがんでも、腎盂から発生する腎盂がんとは性質や治療法が異なります。一般的に「腎がん」と呼ばれるのは腎細胞がんを指します。特徴的な初期症状がなく、他の病気の検査や健康診断で偶然発見されることが多い疾患です。時には肺、脳、骨などへの転移が先に見つかり、その精査の過程で腎がんが発見されることもあります。
このような方は注意が必要です
- 肥満の方
- 高血圧の方
- 特定の遺伝子変異をお持ちの方
腎細胞がんの検査・診断
画像検査
造影CTが一般的な検査方法で、腫瘍の性質をよりくわしく調べるためにMRI検査や超音波検査を追加することもあります。
血液検査
特定の腫瘍マーカーはありませんが、全身状態や腎機能を評価するため、次の項目を確認します。
- 血小板数
- 総タンパク
- CRP
- LDH
- アルカリフォスファターゼ
- AST、ALT
- クレアチニン
生検
画像検査で診断が困難な場合は、組織を採取して顕微鏡で調べる生検をおこなうことがあります。局所麻酔で実施し、通常1泊2日の入院が必要です。
腎細胞がんの治療
腎がんは一般的に放射線治療や通常の抗がん剤は効きにくいとされています。腫瘍の大きさや転移の有無によって、以下の治療法を選択または組み合わせておこないます。
腎部分切除術
がんの発生部位のみをくり抜いて切除する術式です。腎機能を温存できる利点があり、長期的な合併症リスクを軽減できます。4cm以下の小さながんが主な対象で、ロボット支援下での手術も可能です。
根治的腎摘除術
がんのある側の腎臓を完全に摘出します。腎部分切除術が適切でない場合に選択されます。片側の腎臓を摘出しても、通常は残った腎臓で機能を補えるため、日常生活への影響は限定的です。腹腔鏡手術、ロボット手術、開腹手術のいずれかで実施します。
監視療法
がんが小さく腎臓内にとどまっている早期の場合、特に高齢の方や他の疾患をお持ちの方では、定期的な画像検査による経過観察を選択することがあります。
局所療法
アルゴンガスを用いて組織を凍結し、がん細胞を死滅させる治療法です。局所麻酔で実施可能ですが、腫瘍のサイズや位置により適応が限られます。
薬物療法
転移がある場合や手術が困難な進行がんに対しては、新しいタイプの薬物療法をおこないます。従来の抗がん剤とは異なる、より効果的な治療薬が選択肢として使用されます。
おはな泌尿器クリニックでの腎細胞がん治療

当クリニックでは、初期診断から、提携医療機関での手術の紹介、術後のケアまで、一貫したサポートをご提供しています。患者さまの状態や年齢、ご希望を考慮し、最適な治療方針や提携医療機関をご紹介させていただきます。
早期発見が治療効果の向上につながります。定期的な健康診断の受診をお勧めします。また、気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。