骨盤臓器脱・性器脱

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骨盤臓器脱・性器脱

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 陰部に何かが挟まっている感覚
  • 力を入れると陰部から何かが出てくる感じ
  • 入浴時にピンポン玉のようなものを触れる
  • 腰痛や重い感じ、引っ張られる感覚
  • 排尿困難や頻尿
  • 排便困難
  • 尿意を我慢できない
  • 長時間の立位や歩行後に症状が悪化
  • 午後になると症状が強くなる

骨盤臓器脱・性器脱とは

骨盤臓器脱・性器脱とは

骨盤臓器脱・性器脱は、腟の出口から腟壁とともに子宮や膀胱などの臓器が脱出してしまう疾患で、骨盤底のヘルニアとも呼ばれます。1つの臓器のみが脱出することは少なく、複数の臓器が同時に脱出することが多いため、総称して骨盤臓器脱と呼びます。出産経験のある閉経後の女性に多く見られ、命に関わる病気ではありませんが、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

骨盤臓器脱・性器脱の種類

主に子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、腟断端脱などがあります。特に膀胱瘤が最も多く見られます。膀胱瘤では尿失禁から始まることが多く、排尿困難や残尿感を伴います。重症化すると水腎症や腎不全のリスクもあります。子宮脱では靭帯が引っ張られることによる不快感や痛み、進行すると出血などが見られます。

骨盤臓器脱・性器脱の原因

骨盤臓器脱は、骨盤内臓器を支える骨盤底筋群や靭帯が緩むことで発症します。妊娠・出産(特に難産、多産、高齢出産、3500g以上の赤ちゃんの出産)、加齢によるエストロゲン低下、肥満、慢性的な便秘などが主な原因です。また、妊娠中の喫煙も発症リスクを高めます。

骨盤臓器脱・性器脱の診断と検査

まず問診と内診台での診察をおこないます。脱出の程度により0期から IV期に分類します。症状に応じて尿流測定、残尿測定、膀胱造影検査、MRI検査などが必要となります。夜間や起床時は症状が軽減し、立位での活動後や午後に症状が強くなるのが特徴です。

おはな泌尿器クリニックの骨盤臓器脱・性器脱の治療

保存療法
サポート下着

サポート下着は、骨盤臓器脱を支えるための機能が付いており、脱出してきた臓器を押し戻す効果があります。日常生活で継続的に使用できる利点があります。

ペッサリーリング

ペッサリーリングは、腟内にリング状やドーナツ型の装置を入れ、下から臓器を支えて脱出を防ぐ治療法です。外来で挿入が可能で、装着により不快感を軽減できます。リングの形状や素材はさまざまで、自分で脱着をコントロールすることも可能です。ただし、3~6ヶ月ごとの消毒や交換が必要であり、排便時などにリングが落下したり、膣内にびらんができておりものが増えたり出血したりすることがあるため、長期継続が難しい場合もあります。

骨盤底筋体操

骨盤底筋体操も有効な保存療法の一つです。次のいずれかの姿勢でおこないます。

  • あおむけでひざを立てる
  • 椅子に座る
  • 立ったままで、両手を机につける

この姿勢で、膣と肛門を強く締め、5秒たったら10秒間力を抜きます。これを5回おこない、さらに同じ動きをより早いペースで5回おこないます。

手術療法

入院が必要な手術の場合には、提携医療機関に迅速にご紹介させていただきます。手術後のサポートは当クリニックでご対応が可能です。

  • メッシュで膣を仙骨に吊り上げるロボット支援下仙骨膣固定術
  • 腟から子宮をとって腟壁を補強する腟式子宮全摘・腟壁形成術
  • 膣を閉じる膣閉鎖術

予防と日常生活での注意点

骨盤臓器脱の予防には骨盤底筋トレーニングが
重要です。

 

予防と日常生活での注意点

骨盤底筋体操を定期的におこなうことで、症状の予防や進行防止が期待できます。しかし、自己トレーニングでは正しい筋肉を鍛えられているか分かりにくく、継続も難しいものです。
不快感や違和感でお悩みの方、また予防のために効果的な骨盤底筋トレーニングをお考えの方は、お気軽にご相談ください。おはな泌尿器クリニックでは最新の医療機器「エルセラ」を用いた治療法もご用意しています。

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