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膀胱がん
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 痛みを伴わない血尿(特に排尿の終わり頃が赤くなる)
- 頻尿
- 排尿時の痛み
- 残尿感
- 切迫した尿意
- 尿が出にくい
- わき腹、腰、背中の痛み
- 足のむくみ
- 血の塊が出る
膀胱がんとは

膀胱は骨盤内にある臓器で、腎臓でつくられた尿が腎盂、尿管を経由して運ばれ、一時的に貯留する袋状の器官です。主な機能は尿を漏れないように蓄える「蓄尿機能」と、適切なタイミングで排出する「排尿機能」です。内側は尿路上皮という特殊な粘膜で覆われており、この細胞から発生する悪性腫瘍が膀胱がんです。
膀胱がんの90%以上は、膀胱の内側を覆う尿路上皮にできる「尿路上皮がん」です。がんが膀胱の壁にどのくらい深く及んでいるか(深達度)によって、筋層非浸潤性がんと筋層浸潤性がんに分類され、治療方法が異なります。進行すると、リンパ節、肺、肝臓、骨などに転移することがあります。
このような方は注意が必要
発生率は男性が女性の3倍と言われています。
- 60歳以上の高齢者
- 喫煙習慣のある方
- 染料や特殊な化学薬品を扱う職業の方
膀胱がんの特徴
他のがんと異なり、比較的早期から症状が現れるのが特徴です。約80%の患者さまに無痛性の肉眼的血尿が見られ、20~30%の方に膀胱炎様の症状が出現します。中には検診での顕微鏡的血尿や超音波検査で偶然発見されることもあります。
おはな泌尿器クリニックでの膀胱がんへの取り組み
当クリニックでは、診断や治療後の定期フォローを担当いたします。また、患者さまのプライバシーに配慮し、男女別の待合室と完全個室の診察室を設けています。デリケートな症状について、安心してご相談いただける環境を整えています。症状でお悩みの方は、お早めにご相談ください。早期発見・早期治療により、より良い治療成績が期待できます。詳細な悪性度やステージ及び治療については適正な病院をご紹介させていただきます。
段階的に必要な検査を実施し、総合的に診断

まず尿検査をおこない、血液やがん細胞の有無を確認します。続いて超音波検査と膀胱鏡検査を実施します。膀胱鏡検査は尿道からファイバースコープを挿入して膀胱内を直接観察する最も確実な検査方法です。
がんが疑われる場合は、CT検査やMRI検査で転移の有無や膀胱内のがんの深さ、広がりを確認します。確定診断には、TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)をおこないます。これはお腹を切らずに内視鏡で腫瘍を切除する検査兼治療の方法です。
治療方針
筋層非浸潤性がん
TURBT(経尿道的腫瘍切除術)を基本治療とします。腫瘍の悪性度や大きさに応じて、術後に以下の治療を追加します。
- 抗がん剤の単回注入療法
- 再発予防のためのBCGまたは抗がん剤の膀胱内注入療法
- 必要に応じてセカンドTURBT
浸潤性がん
膀胱全摘除術と尿路変向術が基本治療となります。
尿路変向には回腸導管造設術が一般的ですが、条件が合えば自然排尿可能な代用膀胱(ネオブラダー)も検討できます。
進行例では、術後に補助化学療法をおこないます。
進行・転移がん
全身化学療法を中心に、手術療法や放射線療法を組み合わせた治療をおこないます。患者さまの状態に応じて、症状緩和を目的とした治療も検討します。
経過観察と再発予防のポイント
治療後の経過観察は、非浸潤性がんの場合、1年目は3ヶ月ごと、2~5年目は4~6ヶ月ごと、その後10年以上にわたり年1回の検査を継続します。特に非浸潤性がんの場合は、長期的な観察が必要となります。
- 定期的な検査を継続しましょう
- 確実に禁煙しましょう
- 十分な水分を摂取するようしましょう
- バランスの良い食事を心がけましょう
- 適度な運動をつづけましょう